まちづくり会社シャレット・デポ代表 しゅーたのブログ

まちづくり会社代表の個人ブログです!

公務員の世界

またまた私の体験談についてです。

私は東日本大震災の後、2012年に仙台に戻ってきて、NPOに1年余り勤めていたのですが、同僚からの勧めで、震災復興のための任期付職員を宮城県庁で募集していて、それに応募いたしました。試験は合格し、その後県組織の中で4年半勤めたのですが、そのときの経験談を、可能な範囲で述べます。

 

〇公務員一家

まず、一番挙げられるのが、縦横の関係がとても強いことです。横の結びつきもとても強く、同期の繋がりは、研修等を経てかなり強いものになりますし、縦の関係も先輩後輩の関係が密接で、仕事にとどまらずプライベートで交流があるなんてこともざらにあります。その様子は、まさに家族と表現してもいいかもしれません。

 

〇地方公務員組織の特徴

中央官庁は私の知らない世界なので、また別の枠組みとして捉えたほうが良いかもしれませんが、地方公務員組織として挙げられることとして、地元の優秀な人間の就職先に真っ先に挙がるのが市町村の公務員だということです。特に田舎の方では、有力な就職先がほとんどないため、公務員を選択するというのはよくある話です。結果、公務員に優秀な人材が集まるのは自然な流れなのかもしれません。

私個人としては、その流れを否定するわけではありませんが、まちづくりに関して言えば、それは行政だけが担うものではないとの立場をとっており、民間にも優秀な人材がプールされる仕組みが求められていると考えています。

 

〇はんこ行政

今はわかりませんが、行革が叫ばれる前10年前くらいは、私の所属していた組織は電子行政とはほぼ無縁の世界でした。何かの手続きを行うのには、班員及び班長、それから決裁権者の決裁を仰がなければならないのですが、それは原始的に、紙の文章を回すという仕組みがとられていました。閲覧して問題なければ、ハンコを押す。最後の決裁権者まで回れば施行、という流れです。スムーズにいけば問題ないのですが、決裁が下りるまで時間がかかるというのはしょっちゅうあり、これが行政のスピード感にかかる問題とも言えます。

最近話題になってた、行政改革により、これらは改善しているものと思われますが、自治体によってはまだ、電子行政への道半ばというところも多数あるでしょうから、今後の展開に期待したいところです。

 

公務員の世界は、民間組織の世界とは違う常識があったりもするので、私が勤め始めた当初は特に戸惑ったのを、今でも覚えています。公務員の世界は、語るといろいろある世界なので、機会を見てまたブログに載せますね(^^♪

また、まちづくりの世界においては、PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ=公民連携)という手法がありますが、これからは民間と公官庁が手を携えてまちづくりに取り組むことも求められています。PPPについても折をみてブログに載せますね(^_-)-☆